撤回するのが難しい

その場合で言う『合意』というのは、必ずしも正式な書類を作成し、そこに二人の押印をしなければならない、ということではありません。お互いが紙面にサインしただけとか、単なる口約束だけでも、それが「合意」となってしまうことがあります。ですから、その場で安易に示談で終わらせようとするのは、危険なのです。後で別途請求する形になっても、『合意が済んでいる』となれば、当然交渉は難航します。ですから、事故後の対応…相手の身分を確認することや、警察をすぐに呼ぶこと、加害者側はけが人がいるならすぐに救護を行ったり救急車を呼んだりすること、これが求められています。

これは、事故が起きた時、何も心の準備ができていないのであればとっさにできないかもしれません。しかし、私たちはそういった状況に陥る可能性が0でないことを認識し、そういった場面においてもすぐに正しい対応が取れるように準備しておく必要があるでしょう。車の中に、そういった事故が発生した際に取るマニュアルのようなものを用意しておいても良いかもしれません。

加害者となってしまった場合、どうしても保身に走ってしまう傾向が人間にはあります。しかし相手のことを考えれば、真っ先に何をしなければならないかが分かるでしょう。